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自然素材を用いた木造住宅を建てる場合、気になるのは耐震性や耐火性などの性能です。「木の家は燃えやすいのでは」と気になる方もいることでしょう。本記事では、自然素材を用いた木造住宅の耐火性について詳しく解説していきます。
木と鉄を比較すると、木材のほうが燃えやすいです。例えば道に落ちている細い木はすぐに燃えてしまいます。しかし、住宅に用いられている大きく太い木なら、熱伝導がゆっくりであり、火がついてもしばらくは表面だけが燃えて、内部まで到達するのは時間がかかるのです。
鉄は燃えないですが、熱伝導率が早く温度が急激に上がります。そして形を維持できず、強度を失って曲がってしまうのです。これらのことから、木造住宅は延焼するのに時間がかかるため、燃えやすいわけではないのです。
防火材料は、法律によって「不燃材料」「準不燃材料」「難燃材料」の3つに区分されています。この3つは「建築基準法」に基づき、加熱開始後、何分まで以下の条件を満たすかによって分けられます。
時間の基準について以下に記載したのでご覧ください。
不燃材料は上述の通り一番長く、20分は燃えたり損傷したりせず、ガスを発生しない材料だと言えます。不燃材料に分類されるのは、コンクリートや石、レンガ、グラスウールなどです。このような建材を組み合わせれば、より耐火性に優れた住まいづくりが可能なのです。
ここでは、素材別に耐火性について詳しく述べていきます。
杉は素材の中でも燃えにくいです。耐火建築物で杉を用いているメーカーも増えてきています。杉は調湿性にも優れ、水分を内部に含有し燃えにくい性質を持つことも関係している可能性があります。
耐火性や強度に優れていることから、耐火建築物の屋根や構造体として採用されやすい素材。無垢材なら調湿性を備えているので、建てた後も水分を取り込むことから、燃えにくくなるとも言えます。
他の素材よりも調湿性能に優れている珪藻土は調質性に優れていることから、支持されている素材。耐火性もあるため、七輪にも使われているのが特徴。純粋な珪藻土は鉱物や土などからできており、焦げますが燃えはしません。空気も含有しているので、熱も伝わりにくいのです。
しかし、珪藻土を固めるために接着剤や化学性のものを使用していないか注意が必要。火事になったとき有毒ガスが発生するので、ガスで意識を失ってしまう危険性があるため、どんな物質を含有しているか確認しておくことが大切です。
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